
時代と共に映像機器が世の中に普及し、映像という敷居は一般の人でも簡単に超えられるようになりました。
今では民生機でも業務用より優れたものまで出回っています。
この時代になって我々のような映像制作会社が増えてきました。
映像機器の値段が下がったのもありますが、世の中のニーズが増えた事が原因でしょう。
さて映像制作会社として競争が激しい中、どこの会社も頭を抱えているのが映像制作の売りをどこに設定にするかでしょう。
なぜかというと映像制作は“売り”が解りにくい。
どの映像が良い映像なのか?
テレビのような?映画のような?
どれも定義が曖昧です。
そこで映像人の考えたのが一眼レフ撮影!
普段は写真を撮るカメラで、映像を撮るというのです。
なぜかというと、専門用語になりますが、写真を撮るカメラは“撮像素子”が大きいため極端に奇麗にとれます。
そう映像会社は奇麗な映像を売りと考えたのです。
しかしこれには問題があります。
撮像素子の大きいカメラには欠点があるのです。
それは“フォーカスが合いにくい”のです。
被写体にフォーカスが合わないと映像で大切な情報を伝えられなくなるのです。
多くの映像人は悩みました。
しかし映像は奇麗だが、情報を伝えられなければ意味がない。
そして今では普段の業務用ビデオ機器に戻りました。
何がいいたいかというと
映像は多くのメディアの中で最も情報を伝えられるメディアです。
美しく撮る、
面白く撮る、
は結構ですが、
大前提は情報量を殺さない事です。
そして情報量を操作出来るメディアでもあります。
映像を宣伝に使うのでも、記録に使うのでも、表現に使うのでも、全て情報量の操作が必要になってきます。
そう情報量の操作が映像制作の“売り”でなければならないから映像会社の“売り”は解りにくいのです。
そして一つ、多くの映像会社が失っているものがあります。
それは
ディレクターです。
存在はするが、失っています。
それが映像会社の現状であります。
この映像会社が多くなっている時代だからこそ基本を大切にする会社が重宝されます。
そして
そういう会社が、この激しい競争の中残ってほしいと感じています。
良い映像会社を目指して我々も日々精進していきたいと思います。

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